子どもの視力低下が増えている?~近視の原因と進行を抑える方法~

皆さんの視力は良いですか?

それとも、悪いですか?

『視力が悪くなる』

と聞くと近視(近いところが見やすく遠いところが見にくい)や乱視、白内障をイメージするかと思います。

実は、今日『子どもの視力低下が増えている』と言われています。

下のデータをご覧ください。

裸眼視力0.3未満の小学生の割合は、昭和54年度に約2.7%だったのに対し、平成27年度は約8.3%と35年ほどで3倍以上に増えている

という報告があります。

街では、小さな子がメガネをかけているのを見かけることも多く、我が子の視力を心配する親御さんもいらっしゃると思います。

そこで、今回は【子どもの視力低下が増えている?~近視の原因と進行を抑える方法~】をテーマにお話していきたいと思います。




☑️子どもの視力低下の大半は”近視”?

まず、はじめに目の構造からお話していきたいと思います。

目は、人間の体の中でも特に素晴らしい器官として知られています。

目だけは大事にしないといけない

というようなことを誰でも一度は耳にしたことがあるはずです。

基本的な目の構造は、カメラに例えることができ、角膜と水晶体はレンズの働きをしていて、網膜は画像を映し出すスクリーンの役割をしています。

ものを見ると、目に入った光は水晶体を通って、網膜に当たりますが、このとき光が網膜の上できちんと像を結ぶと、はっきりと対象物を見ることが可能になります。

網膜にピントが合い、対象物が正確に見える状態を【正視】といい、正視の眼球は、丸い球のような形をしています。

しかし、視力低下、いわゆる【近視】になってしまうと、眼球が前後に伸びているため楕円のような形になってしまい、眼球が後ろに伸び多分、網膜で合うはずのピントが前にずれてしまい、遠くのものがはっきり見えなくなってしまいます。

眼球が伸びて起こる近視を【軸性近視】といい、近視になってしまった人の大多数が、この軸性近視だとされています。

ちなみに、近年、非常に注目されたレーシックなどでも、一度伸びた眼球を元通りにすることはできません。

では、生まれたときの視力はどうなのでしょうか?

ほとんどの人は、生まれた時には眼球の奥行きが短く、軽い遠視のような状態にあります。

その後、成長とともに眼球が伸びて正視になり、一部の人は、目によくない生活を続けているうちに眼球が伸びてしまい、近視になってしまいます。

特に、子どもの頃は近視が進みやすいとされています。

また、中には一生をかけて近視が進行していくこともあり、近視の一部に水晶体が硬くなるなどの影響で屈折力が強まるために網膜の前でピントが合ってしまう【屈折性近視】も近視の種類として存在しますが、子どもの頃に起きることはほとんどありません。

 

☑️子どもの近視の仕組みと原因は?

では、なぜ現代の子どもの視力低下が増えているのでしょうか?

実は、眼球が伸びてしまう原因は二つあるとされています。

子どもの視力低下の原因

遺伝の影響
↪︎実は、視力低下の一つ目の原因は”遺伝”が考えられています。

その原因となる遺伝子は未だ確定されていませんが、今も様々な研究が行われており、遺伝が深く関わっていることが明らかになりつつあります。

ある調査では、両親とも近視がない子どもに比べ、両親のどちらかに近視がある子どもの近視の発症率が約2倍になり、

両親のどちらにも近視がある場合は、どの子どもに近視が発症する確率は約6倍になる

という報告がされています。

環境の影響
↪︎続いて、二つ目の原因としては環境の影響があります。

12歳の子ども2339人を対象に、両親の近視の有無や屋外活動の時間といった項目について調べた海外の研究で、テレビ、ゲーム、携帯電話、パソコンの画面、本などを近くで長時間見る、などの行動を生活の中で行うことにより、近視の発症を引き起こす、ということが明らかになりました。

その調査結果としては、30分間連続して本を読む子どもは、そうでない子どもと比較して、約1.5倍近視になりやすい。

と報告されています。

近くでものを見続けることで近視になってしまう原因ですが、

ものに近づきすぎたとき、目は網膜の後方にピントが合うため、網膜は像がぼやけていると錯覚してしまいます。

それを網膜の神経が感知して、近くが見えやすくなるようにピントを合わせる信号を出すのですが、それを日常的に繰り返しているうちに徐々に眼球が伸びていくとされます。

では、最後に【近視の程度を調べるチェック方法】と【近視の進行を抑える方法】についてご紹介したいと思います。

 

☑️近視の進行を抑える方法とは?

一般的に近視は、軽度の近視中等度の近視強度の近視の3種類に分けられます。

『医者に行くのは面倒だけど自分の目の近視はどれぐらいなのか?』

と気になっている方は多いのではないでしょうか?

実は、近視の3段階のうち、自分の目はどれぐらいなのかを簡単に調べる方法があります。

簡単!近視検査方法

①まず、眼鏡やコンンタクトレンズを外して、人差し指を顔から30cm以上話して立てます。

②片目だけ開け、もう一方の目を手で隠します。

③開いている目を細めないように気をつけながら、人差し指をゆっくり顔に近づけていきます。

④人差し指の指紋が見えたところで、指を近づけるのをストップします。

どれぐらいの距離で指の指紋が見えるかを目安にする。

人差し指との距離が、
➡️30cmより遠ければ軽度の近視
➡️12~30cmの間なら中等度の近視
➡️12cmより近ければ強度の近視

と判断することができます。


この方法で分かるのは、あくまで近視の目安です。
※近視の程度を正確に調べるためには、専門医による精密検査が必要です。

では、【子どもの視力低下の進行を遅らせる方法(有効な近視対策)】はあるのでしょうか?

実は、ごく当たり前のことが子どもの視力低下の進行を遅らせることに有効だとされています。

それは、

定期的に視力検査を行い、視力低下があれば放っておかずに、適切なメガネをかけること

です。

成長期の子どもが、視力低下(近視)を起こした状態で、メガネもかけずに裸眼で物を見続けることは眼球の伸長を助長してしまうからです。

できるだけ、視力の状態に合わせて適切なメガネをかけることで、眼球の伸長(近視の進行)を抑えることが可能です。

また、最近では『小学生でも親がスマートフォンを持たせている』というご家庭は多いと思います。

その結果、家の中でも外でもスマートフォンを近くで見ている時間が長くなってしまい、近視の悪化を招く可能性が高くなってしまいます。

そこで、推奨されているのが、屋外での活動です。

屋内ではなく、屋外での活動時間を増やすことで、パソコンやスマートフォン、漫画などの時間を減らし、近視の予防になります。

何となく物が見えづらくなっても、それをきちんと親に言うとは限りませんので、定期的な眼科検診はもちろん、子どもがよく目を細めているなどの行動はよくチェックしておき、もし視力低下が疑われるときは、眼科を受診しましょう。

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いかがだったでしょうか?



今回は、【子どもの視力低下が増えている?~近視の原因と進行を抑える方法~】をテーマにお話致しました。

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