多汗症は改善できる?~原因と治療について~

前回は、【脇汗の原因と止める有効な方法とは?】をテーマにお話しさせていただきました。

汗をかくと、自分が不快な思いをするだけでなく、周囲いる人の目も気になりますよね。

顔や首、脇と決まった部分に汗をかく人や、全身的に汗をかく人まで様々です。

食事をしたり、運動して大量の汗をかいている人を見たことはあると思いますが、緊張したり、体温が少し上がるだけで大量の汗をかく人がいます。

『他の人よりも汗のかく量が多い』と明らかに自覚症状はずですが、

『自分は昔から汗っかきだから仕方ない』と諦めている人も少なくありませんが、多くの汗をかく病気を『多汗症』といい、専門の病院で治療することができます。

そこで、今回は『多汗症は改善できる?~原因と治療について~』をテーマにお話ししていきたいと思います。




多汗症って何?【種類と原因について】

多汗症』という言葉を一度でも耳にしたことはありますか?

多汗症は、少し体温が上がっただけであったり、緊張することにより大量の汗をかく病気のことを指します。

ただ、原因がはっきりしていない部分も多く、汗を大量にかくトリガーは精神的なストレスが最も大きいといわれます。

といっても、多汗症にはいくつか種類があるため、まずは多汗症の種類についてみていきましょう。


多汗症の種類について

多汗症には、原発性多汗症と続発性多汗症あります。

原発性多汗症に関しては、原因は脳に先天性の障害だとされていますが、不明な部分も多いです。

一方、続発性多汗症は、後天性疾患で、汗の出る原因は病気による影響です。

甲状腺機能亢進症・脳梗塞・痛風・糖尿病・パ-キンソン病、結核などを患った場合は、続発性多汗症が合併することがあるようです。

 

また、多汗症は『全身性多汗症』と『局所性多汗症』に分かれます。

全身性多汗症は、多汗症の中でも1割程度とされていて、首、胸、背中、太もも、お尻などに多量に汗をかく病気です。

局所性多汗症は、体の一部に多汗症の症状が出る病気で、多汗症患者の9割は局所性多汗症とされています。

また、汗が出る部分は一か所だけでなく2か所以上の部位に症状が出ることもあります。

では、次に局所性多汗症の特徴とそれぞれの部位ごとの多汗症についてみていきましょう。

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局所性多汗症の特徴と種類とは?

局所性多汗症は、多汗症の全体のうち90%を占めています。

本来、『汗』というのは、人間の体温調整機能として役割を果たしています。

その体温調節機能は、交感神経(興奮)と副交感神経(リラックス)を合わせた『自律神経』が担っているため、人間は、無意識に汗をかくようになっています。

局所性多汗症は、この自律神経のうち、交感神経が過度に働くためだといわれます。

局所性多汗症では、いくつか種類があり、部位により名称が変わりますので、簡単にご紹介したいと思います。

 

手掌(しゅしょう)多汗症
↳手掌というのは、その名の通り、掌(てのひら)に異常な量の汗をかくことを指します。

 

足蹠(そくしょ)多汗症
↳これは、足の裏に大量に汗をかく多汗症で、靴を履いていると足が蒸れたり、靴下がビショビショに濡れることで、不愉快なだけでなく水虫になる可能性もあります。

 

腋窩(えきか)多汗症
↳腋窩多汗症は、局所多汗症の中で最も多いと言われており、ワキに大量の汗をかくことが特徴的です。ワキにある汗腺は、『アポクリン腺』なので臭いがきつい場合があります。また、腋窩多汗症患者のうちワキガを併発することもあるようです。

 

頭部多汗症
↳頭部多汗症の場合は、頭皮に大量の汗をかくことで、シャワーを浴びた後のように髪の毛が濡れることもあります。

また、大量に汗をかくことで頭皮が蒸れ、臭いが発生する可能性があります。

 

顔面多汗症
↳顔面多汗症では、顔面に大量の汗をかく多汗症です。

額に汗をかくイメージがある方もいると思いますが、顔中に汗をかきます。

女性であれば、すぐに化粧が崩れてしまったり、自分の汗が気になって人と面と向かって話ができない、ということもあります。

 

このように、局所多汗症は、いくつか特徴的な部位に分かれるので、心当たりがある方は一度病院を受診してみることをおススメします。

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多汗症の治療と改善方法・ポイントとは?

実は、多くの多汗症患者は精神的なストレスが原因とされています。

例えば、人前に出て緊張したり、不安になったりすることがきっかけで多汗症の症状が出現します。

といっても、中には自宅でくつろいでいたり、テレビを見ているだけでも大量を汗をかくケースもあるようです。

では、多汗症の診断基準はどういうものなのでしょうか?

多汗症(原発性局所多汗症)の診断基準
この診断基準では、原因不明の過剰な局所性発汗が6か月以上持続していることに加え、次の6項目中2項目以上を満たす場合に多汗症と診断します。

最初に症状がでるのが25歳以下であること
対称性に発汗がみられること
睡眠中は発汗が止まっていること
1週間に1回以上多汗のエピソードがあること
家族歴がみられること
それらによって日常生活に支障をきたすこと

これらの2項目以上を満たす症例や幼小児例では家族からの指摘などを参考にして、それぞれ発汗検査を行って診断・重症度を確定します。

病院では、上記のような多汗症の基準に基づいて診断しているようですね。

では、多汗症の治療についてご紹介していきたいと思います。

現在、最も効果が高いと言われている多汗症の治療方法は、『交感神経遮断術』による治療です。

多汗症は、自律神経の一つである交感神経が活発になっている、ということはすでにお分かりいただけたかと思います。

胸腔鏡手術による交感神経遮断術は、その交感神経を手術で切除し遮断してしまうというものです。

例えば、

●頭・顔面の汗は第2胸部交感神経が支配

●ワキの汗は主に第4~5胸部交感神経が支配

●手のひらの汗は第2~第4交感神経が支配

というように、それぞれの部位の汗を髄節ごとの交感神経が支配しています。

胸腔鏡手術では、それぞれの汗が出る部分の交感神経を遮断することで多汗症の症状を抑えます。

交感神経を遮断した場合、個人差はありますが、汗をほぼ止めることができます。

ただし、交感神経は、人間の生命を維持する重要な神経の一つですので、これを切除することによる副作用もあります。

それは、『代償性発汗』です。

代償性発汗とは、簡単に説明すると、本来その部位(例えば、てのひら)に出る汗が、その部分を支配する交感神経を切除したことにより、他の部位にその分の汗をかくことです。

つまり、汗を強制的に抑えたことにより他の部位の多汗症が悪化することもあるということなのです。

交感神経の遮断手術を受けたすべての多汗症患者に必ず『代償性発汗』が起こるのですが、その代償性発汗の程度は、人それぞれです。

ただ、最近報告されているのが、高位の交感神経『Th2>Th3>Th4』というように、Th4の交感神経よりもTh2の交感神経を切除する方が、代償性発汗は強くなるといわれています。

ほとんどのケースでは、交感神経遮断を行い、気になる部位の多汗症を抑えることに成功していますが、少数は異常な代償性発汗に悩まされ、手術を後悔するケースなどもあるようです。

そのため、最近では、高位の交感神経(Th2)は遮断せずに、低位の交感神経(Th4)を遮断するドクターが増加しています。

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多汗症は、精神的なストレスが要因になっていることもあるため心理療法が選択されることがあります。

しかし、多汗症は、家でくつろいでいる状態や緊張していないときでも大量の汗が噴き出ることから、心理療法の治療効果は期待できないという見方も強まっています。

もし、多汗症に悩まされている方がいましたら、一人で悩まずに一度病院を受診することをおすすめします。
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いかがだったでしょうか?

今回は、【脇汗の原因と止める有効な方法とは?】をテーマにお話しさせていただきました。


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